キッチンスツール
クラシコ展示場内/ 2020.06
 
台所用の小さいスツールの設計
丸亀のクラシコ住宅展示場に合わせて設計した家具。

①sus鋼管13. 8 Φヘアライン仕上げ、②steel鋼管13. 8 Φ+焼付塗装の2種類のタイプのスツール。
 
①②ともに、座面が開閉できるようになっており、買い物用のビニール袋を内側にかけてゴミ箱として利用できるようになっている。また、座面上の左右の両側の持ち手を掴むことで座ったままの椅子の移動ができる。3台までスタッキングも可能。
 
①sus鋼管タイプは、②steel鋼管の比べて強度は保ちつつかなり軽い仕様になっているので持ち運びが楽であり、日常使いに向いている。また、ヘアライン加工を施すことにより金属特有のテカリもなく、その他の家具や生活へなじみ易い。ただ、①sus鋼管タイプの方が材料費の関係で、②steel鋼管の比べて1.5倍ほどコストがかかる。
躯体の鋼材の強度や形状に関しては、有限会社槙塚鉄工所と何度も試作を繰り返し確認した上で、13. 8 Φの規格材を採用している。座面や前板の木材との精度には注意深くこだわり、木材担当のイーマ木工工房とも打ち合わせを重ねることにより実現した。
木材の質感や厚み、強度に関しては、家具自体の見た目の重さや使い勝手に配慮した上で15mmという厚みを採用している。また、木材の塗装に関しては自然環境に不可の少ないオスモカラーを採用し、素材の色や質感を失わないように工夫した。

概要

設計:半田宗也 | 施工:有限会社槙塚鉄工所(鋼材)、有限会社いずみや(塗装)、イーマ木工工房(木材)
躯体:①sus鋼管13. 8 Φヘアライン仕上げ、②steel鋼管13. 8 Φ焼付塗装 | 座面:ホワイトアッシュ無垢材 | 脚端部:溶接留め
設計期間:2020年5月1日~2020年5月30日 | 製作期間:2020年6月1日~2020年6月15日

キッチンスツール1

キッチンスツール4

キッチンスツール2

ディテール1

キッチンスツール3

ディテール2