『僕と魔女についての備忘録』
小学館ベツコミ編集部「ベツフラ」 / 2020.01〜
 
背景用建物の作図補助、建物監修
少女マンガ作家「三つ葉優雨」の連載作品「僕と魔女についての備忘録」
森の中の小さな屋敷を舞台にした魔女と少年の物語。作図の際の背景用建物の作画工程は、一般的にマンガ家による全体構成のスケッチ等のみで決められるが、今回は建築系作図CADを使用して図面化し、精密な3Dモデリングを行うことにより場面ごとにパースを出力している。この方法を採用することにより、人物による目線の高さの違いへの対応や対象の部屋の異なるアングルへの整合性、インテリアの配置替えや模様替えに対しても柔軟に対応できるようになる。
マンガ家との作画のやりとりは基本的にメール等で行い、作画の手順は以下の通りである。
  1. マンガ家による全体構成の設定およびスケッチ作成
  2. スケッチをもとに各図面と3Dモデリングの作成
  3. マンガ家によるネームの作成、必要なアングルと目線高さのオーダー
  4. 3Dモデルより必要パースの出力
  5. マンガ家によりパースをデジタル上でトレースし人物や会話の追記
  6. できあがった背景を最終チェック

 
 小学館eコミックストア内「僕と魔女についての備忘録」↓
https://csbs.shogakukan.co.jp/bookshelf/item?book_group_id=15556

 
建物概要

全体構成、作画:三つ葉優雨 | 3Dモデリング、パース作図:半田宗也
階数:地上2階、一部地下2階 | 構造:組積造
建築面積 106.79㎡ | 延床面積 106.79㎡
設計期間:2019年6月20日〜 | 連載期間:2020年1月11日〜

①全体構想スケッチ作成(マンガ家+設計)

②CADによる平面図作成(設計)

③CADによる断面図作成(設計)

④CADによる展開図作成(設計)

⑤3Dモデリング(設計)

⑥パースの出力(設計)

⑦見え方の確認(マンガ家+設計)

⑧見え方の確認(マンガ家+設計)

⑨ネーム作成(マンガ家)

⑩3Dモデルでアングル設定(設計)

⑪線画でパースの出力(設計)

⑫パースに人物等描き込み(マンガ家)